2024年の冬ごろ、ドンシャリな音が出せるベースが欲しくて探し回っていた時にTAURAMベースなるものを見つけた。
いまいちどんなメーカーなのか今だによく分からないが、これはプレベボディにしれっとジャズベピックアップをマウントしているアクティブベース。
プレベでもないしPJベースでもないニッチな需要に応えている。
ジャズベでええやんという話だが、ジャズベのローポジションのネックの細さがどうしても好きになれないのでプレベネック並みの太さがあるベースを探していたところに本機と出会った。
9万円ほどのベースであり当然海外生産品だが、E弦ペグホールのブッシュが浮いていたり(なんとヘッドの天面が水平でないので浮くしかない)、
フレットは浮いた状態ですり合わせされていたりとかなりカオスな造りではある。
が、弾きやすいし音も好みなので去年はずっとこればかり弾いていた。
ただボディの色とマッチングヘッドの赤もあまり好みでなかったので3月ごろに塗装を塗り替えた。
近くで見ると塗装の仕上がりが雑。
本題だがこいつのプリアンプはミニスイッチでアクティブとパッシブを切り替えるので、アクティブONのままだとシールドを抜いても電源がプリアンプに供給され続けてしまう。
普通はアウトプットのジャックをTRSに変えて電池からのマイナス線をリングに接続すれば電源が遮断されるようになる。
しかしこいつは電池のプラスマイナスを直接プリアンプに入れる設定になっているので、そのあたりを上手く改造すれば良さそうだが、考えるのが面倒だった。
ただスイッチの切り替え忘れで去年は5〜6個ほど新品の電池を殉職させてしまい、不便さを感じずにいられなかったので、ポットのガリノイズも出てきたしせっかくならプリアンプも変えてみることにした。
目次
- 交換
- 音を比較
- 1.TAURAMアクティブ・スラップ(EQセンター)
- 2.Bartoliniアクティブ・スラップ(EQセンター)
- 3.TAURAMアクティブ・指弾き(EQセンター)
- 4.TAURAMパッシブ・指弾き(〃)
- 5.TAURAMアクティブ・ピック弾き(〃)
- 6.Bartoliniアクティブ・指弾き(EQセンター)
- 7.Bartoliniパッシブ・指弾き(〃)
- 8.Bartoliniアクティブ・ピック弾き(〃)
- 9.TAURAMアクティブ・スラップ(HiLoブースト)
- 10.Bartoliniアクティブ・スラップ(HiLoブースト&ミドルカット)
- おまけ
- 11.Bartolini電池新品ver
- 12.Bartolini弦新品ver
交換
ATELIER Zのドンシャリスラップ音に憧れがあるので、プリアンプはBartolini XTCTにした。ミーハーすぎる。BartoliniってUSAなん知らんかった
ピックアップは定番のBartolini 9SのL/S。やはりミーハーすぎる。音はバルトリーニの中ではマイルドな方らしい。
配線図はバルトリーニの公式HPにも載っているので安心して作業できる。アクティブとパッシブの切り替えができるようにしたかったが、それも丁寧に裏ページに載っていた。
プリアンプとPU以外に必要なものはこんな感じ。
- PUブレンド用デュアルポット(250KΩ)
- EQトレブル・ベース用トーンポット(500KΩ)
- ボリューム&アクティブパッシブ切り替え用プッシュプルポット(250KΩ)
- EQミドル用50KΩポット※プリアンプに付属してる奴でもOK
- TRS 6.3mmフォーンジャック
EQ用ポットはセンタークリックがある奴にした方がいい。ミドルだけセンタークリック有りにしたが全部センタークリック有りにしたら良かったと後悔している。
元々アクティブなので配線は入るだろうとテキトーに買ったが、プッシュプルポットの分スペースが圧迫されるもののギリギリ入る。コントロールパネルのねじで無理やり閉じ込めている感が否めない。
ピックアップとプリアンプと各種ポットとノブで6万円ほど掛かった。
また、MCTというミドルブーストができるようになるモジュールをセットで組み込むのがXTCTの王道らしいが、入れるスペースを作るのが面倒だったので今回は無しにした。
配線に関してはプッシュプルポットの原理がよく分からなかったが、小さな端子が6個ついてる方は2経路のコモン有りスイッチとしてポットのプルとプッシュで動作するという事らしい。
小さな端子が付いている方はポットを回しても抵抗値は何も変化せず、もう片側の通常の端子の部分でのみ抵抗が変化する模様。
ブレンド用のデュアルポットは単純にポットを2つ重ねているのと同じで上下のポットに導通はないので分かりやすい。2段重ねでそれぞれ回せる機構がスゴイなと思う。
ちなみにバルトリーニのPUを新品で買うとネジと高さ調節用のスポンジが付いていない。ホームセンターで売ってるテープ付きのスポンジゴムがジャストフィットする。
完成図。ついでにボディも黒色に塗り替えた。
左からPUブレンド、EQベース、EQミドル(カットのみ)、EQトレブル、プッシュプルボリュームになった。あとポットのノブはジャズベの物に。
最初組み上げた時はEQのノブが反対回しになってしまっていたりトレブルとベースの位置を逆にしてしまったり、結構やり直した。
あとBoostという茶色の線がプリアンプにあるが、コンデンサーと抵抗を通してグランドに落とすのが面倒だったのでコンデンサーだけ通してグランドに落とすと音がもの凄くブーミーになった。
配線図通りに10KΩの抵抗を通してグランドに落とすと普通の音になったが、公式いわく18KΩの抵抗を通すと+3db音が大きくなるらしい。原理がよく分からん。
もしかして茶色をグランドに落とさなかったらパッシブと同じぐらいの音量まで下げられるのかも?
音を比較
肝心の音はどうなっているのか。
録音は指弾き・ピック弾き・スラップでそれぞれ録ったものの、数が多いのでスラップから。
録音はオーディオIFのハイインピーポートに直挿し。
弦はアーニーボールのレギュラースリンキーの3か月目。電池はTAURAMの時は9v弱、バルトリーニの時は8v程度だった。
音量差が出てくるのでできるだけ録音の時は交換前後で録音レベルは揃えたが、DAWで書き出しの時はリミッターで音量を揃えた。
余談ながらバルトリーニプリアンプのフラット状態はトレブル0・ミドル10・ベース0だという噂があるが、その状態で使うことはないので全てセンターで録音した。
1.TAURAMアクティブ・スラップ(EQセンター)
2.Bartoliniアクティブ・スラップ(EQセンター)
如何だろうか。どっちが良いかと言われると好みの問題が大きそうだ。
バルトリーニの方はTAURAMに比べると、単純に歪んでハイローが持ち上がっている雰囲気。ドンシャリど真ん中。
TAURAMプリアンプはこれはこれで優秀な音。音作りできる余地も残されてる。
ピックアップにFutraと書いてあったがオリジナルブランドだそう。専用でセッティングされてあるだけあって非常に扱いやすいし、何だかプレベっぽい音がする気もする。
指引き・ピック弾きも比較してみる。指の方はアクティブパッシブ両方載せておく。
3.TAURAMアクティブ・指弾き(EQセンター)
4.TAURAMパッシブ・指弾き(〃)
5.TAURAMアクティブ・ピック弾き(〃)
6.Bartoliniアクティブ・指弾き(EQセンター)
7.Bartoliniパッシブ・指弾き(〃)
8.Bartoliniアクティブ・ピック弾き(〃)
如何だろうか。まぁ、そうなるよなという音の違いである。
ぶっちゃけTAURAMのままでも良い気はするが、バルトリーニを載せているという満足感には敵わない。
よく使っているドンシャリEQ(トレブル、ベースを少しブースト)でも比較してみる。
9.TAURAMアクティブ・スラップ(HiLoブースト)
10.Bartoliniアクティブ・スラップ(HiLoブースト&ミドルカット)
それぞれEQは20度ぐらいしか回していないのでまだまだ音作りの余地がある。
バルトリーニの方はオーディオIF通してスピーカーで聴きながら弾いているときはミドルカットした方が良いような気がして録ったが、やりすぎか。
また、9番のTAURAMの録音が2番のバルトリーニの録音とかなり似ている。よく聴くとバルトリーニ(2番)の方がハイが出ている感じがするが、間違い探しレベル。
おまけ
ここまで来ると色々比べたくなったので電池を新品に変えたver、弦を新品に変えたverでも録ってみた。
EQはすべてセンターでアクティブで録ってある。
11.Bartolini電池新品ver
12.Bartolini弦新品ver
もうここまで来ると耳も慣れすぎてよく分からんが、弦新品+電池新品が本来バルトリーニが想定してる音か?
これでしばらく使ってみたいと思う。