ギターでポップスを作曲していく日記②Aメロを作る【DTM】

DTM・作曲あれこれ

前回の続きです。Aメロの制作工程を載せていこうと思う。

歌詞や伴奏はまだまだ変わる可能性はあるが、だいたいの形が定まってきた。Aメロはこんな感じだ。

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ドラムはまだ

メロディを作る

イントロのメロディはただの間奏という感じなのであまり深く考えずに作れるが、歌を入れるとなるとそうもいかない。最低音と最高音を決めて1オクターブ半以内で作る必要がある。できるだけね。

男声の歌ものは作ったことが無いので調べながらやっていたが、やはり1オクターブ半ぐらいに収めるものらしい。女声と同じだ。男は低音だとC2どころかD1まで平気で出るが、実際はそんな低音域を使った曲はあまり無い。

あまり無いということは、聴くと違和感があるから使われていないのだ。DiSHの猫とかも2オクターブありそうな雰囲気があるが意外に1オクターブと短7度しかない。

当初の予定ではA2~B4ぐらいまで使いたい予定だったがせめて最低音はC2までにしようということで、C#2~A4の1オクターブと短6度以内にすることにした。本当はフェイクでミドルボイスのB4を使いたいのだけど、制作の経過を見ながら考えることにする。まあフェイクでも音域を守った方が絶対に作曲は上達するんだろうが。

 さてNEUTRINOで仮歌まで入れているが、一回メロディを作ってそれをボツにして全く新しくメロディを作って今に至る。一回目は歌詞は考えずに響きがよくて音域を有効に使えるメロディを鼻歌で作った。

しかしメロディを作った後に歌詞を当てはめようとすると、全然歌詞が浮かばない。歌詞を付ける時は言葉の抑揚をできるだけそのままメロディに当てはめているので、メロディに合った言葉を脳内で探すことになるがそれがさっぱり思い浮かばなかった。

「白い吐息がいつのまにかただの溜息に変わっていた」みたいな冬の終わりを連想させる言葉を入れたかったもののメロディが合わなかったので、仕方なく歌詞に合わせたメロディを冒頭から作り直した。もともとはアウフタクト3拍目裏からミレド#で入るつもりだったが、入れたい歌詞を考える前にメロディを作ってしまったのが失敗だった。

そのためAメロの冒頭は実質的に詩先で作ったことになる。

歌詞を作る

過去に詩先で作ったのはメロン街道が終わらないうちにだが、詩先だとメロディに間が空きすぎて伴奏におかずを入れまくることになった。ただ意外と作りやすかったのは記憶に新しい。

基本歌詞は後から考える派だったのだが、それには歌詞に深い意味はなくていいというマインドセットがあったからだった。俺自身普段が曲を聴いていても歌詞は意識しないことが多く、メロディラインとオケを聴いている感じだ。何十回聴いても歌詞はうろ覚えだ。何十回も聴いた後に初めて歌詞カードを見るのが密かな楽しみ。

ただ良い曲と良い歌詞は結局セットでしか成立しないということに最近気づき始めた。一見意味がないように見える歌詞でも、メロディと曲にマッチすることで抒情的になったり情景が浮かんだりするものだ。

そして自分なりに思う良い歌詞とは何かと考えた時、言葉の抑揚・アクセントがメロディと合っていることと、直接的ではない抽象的な表現で情景が浮かぶことと、しつこすぎず韻を踏んでいることの3つだと考えが固まってきた。

一番重要なのは言葉の抑揚・アクセントとメロディが合っていることだと思う。学生時代に合唱団や大学で声楽のレッスンを受けた時に、歌詞を読み上げるということがよくあった。読み上げると言葉としてどこにアクセントがあるか聴くことができるし、「喜び」と書いてあれば喜びを表現するし、「涙」と書いてあれば涙を誘う雰囲気を表現する。

破裂音・摩擦音であるかという兼ね合いもあるし、強拍に発音しにくい音は使いにくいという兼ね合いもある。「ん」や「さ行」はここぞという時の強拍には使えないだろう。とにかく歌というのは考えることが多いが、ジグソーパズルのようなもので使える言葉というのは限られている。

現段階で考えたのはこの歌詞だ。完成までに何度となく変わるので仮歌詞だがとりあえず載せておく。

白い吐息いつの間にか ただの溜息になって
君を待つ 雲雀舞ったあの空寂しそうにしてる 

思い通りにいかないのが 世の理だなんて
うんざりで 大人になれない二人  必死の抵抗

あまり細かく詳しく書いても結局後で変えたらしょうがないのだが、1段落目は抑揚重視で語りのようなメロディになっている。そのまま読み上げた音程の上下をAメジャースケールとコードトーンに当てはめた。

2段落目は韻を踏んだ。今回は特に曲にメッセージ性を持たせるつもりはないので、完全に成り行き任せで深い意味はない歌詞を作っていく。基本的には作っているうちに意味が出来てくる。解釈の余地を持たせるという感じとも言えるしテキトーとも言えるが、歌詞は意見の主張にしたくない。音楽的な主張をしたい。バンアパみたいになりたい。

今レコーディング待ちの作りかけの曲は完全にメッセージ性の塊のような曲なのだが・・・これだけは例外だ。

基本成り行きで作っているが、TaNaBaTaの要素をどこかに絶対入れたいと思っているので歌詞に一部入れた。どうやったら自然に入れられるのかを考えるのは結構楽しい。ただTaNaBaTaの音楽はパワーポップ的なものが多いのであまり俺の作風と合っておらず音楽的な要素を混ぜ込むのは今のところ難しい。

バッキングを作る

バッキングだが、イントロのバッキングギターをそのまま使うとかなり濁った響きになった。

メロディの音域に合わせてできるだけ邪魔しないボイシングをすることになるが、女声の曲と違ってギターのコードにルートを入れると音域的にかなり密集してしまう。

EQで削るかメロディと隣り合っている音を弾かないかのどちらかになるが、ミックス前に曲として完成している方が良いに決まっているので無駄な音は弾かないようにしていきたい。

イントロで使っていたコードを形はそのままで、もともとミュートしていた1弦をできるだけ使うボイシングをした。下手だから色々鳴っちゃっているが、とにかく制作の手をやめないことが重要なのでここもとりあえずこれでOKということにしておく。

もっと詳しく書きたいのだが頭が回らないのでまた後日。Bメロは想像はついているがコード進行が決まっていない。出来たらまた書きます。

サウンドハウス

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