プレベのピックアップをDELANOのPMVC4 FE/M2にしたので比較【Fender Mexico Player Precision Bass】

DTM・作曲あれこれ

プレシジョンベース(以降プレベ)を手にしてから2年ほど経つ。自分の作った曲に乗せるためにとりあえず買ってピック弾きしかしていなかったが、今年からバンドをやるようになり物凄く活躍の機会が増えた。

メイプル指板にハマっていた時期なのでメイプルでバタースコッチ的な色が欲しかったのだが、FenderMexicoのバタークリームカラーがビンテージライクで色も好みだった。

ライブでベースデビューしたこともあり思い入れのあるベースになったが、ウッドベースも弾くようになりこの先ベースは弾き続けることになるだろうという目途が立ったのでベースのグレードアップをしようかなと考えた。

しかし新しいベースを買うにしても次はFenderUSAのものが欲しいし、それに20万以上かける余裕もない。そしてこの黄色のプレベが自分にライブの機会を与えてくれたような気がしていて、ゲン担ぎ的にもこいつは使い続けたい。

ということで一番音色の変化が明確なピックアップを変えてみることにした。ギターのPU交換よりカンタンそうなので気楽である。

そしてせっかくなのでPU交換前と交換後の音の比較も行う。聴いてみてほしい。

理由:白いピックアップが欲しかっただけ

白いピックガードに黒いスプリットコイルピックアップと、プレベではごくごくオーソドックスな組み合わせだがなんとなくピックアップも白くしてみたいとはずっと思っていた。

マジでそれだけである。音に関してはノーマル状態がプレベらしい大味さがあって普通に好きである。

とりあえずサウンドハウスでプレベ用PUを探していると白色でマグネットが大きいやつがあった。DELANOのPMVC4 FE/M2 Whiteというやつだった。

引用元:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/334213/

なんかレゴブロックみたいででかわいいやん。いったれと。

セラミックタイプという所謂フェライト磁石のタイプである。アルニコより廉価な材料だが、音の違いはあるのだろうか?

取り付け

弦をヘッド側だけ外す。ピックガードを外す。コントロールノブも外しておく。

必要な工具は1番のドライバー・モンキレンチ・他はんだ付けに伴う工具ぐらいか。

今回は音の比較を行うのでPUの高さをスケールでだいたい測っておく。出力が違うのでノギスまではいらない。

元のPUは黒い線がコールド、白い線がホットになっている。コールド側は他のコールド線とまとめて半田付けされており、また付け直すのもめんどくさいので根本から切った。端末がホット側の線と接触することもないのでそのまま放置。

韓国製のAカーブ250Kポッドだったのでガリが出てきたらもうちょっといいやつに変えようかなと思う。
(2024年9月ごろに新品のCTSのポッドに交換したが、はやく替えときゃ良かったと思う)

白い線はボリュームとトーンポッドの渡り線のボリューム側に接続されている。渡り線の長さは十分にあるので詰めても問題なかった。(2回詰めるとかなり短くなるので注意)

しかしPUのホット線がボリュームポッドの半田付け穴に巻き付けるようにして付けられていたため取るのに苦戦した。ここまでガッチリ付けてもしょうがないと思う。

新しいPUを載せる。Delanoの方がPU自体の高さがかなりあったので収まるか不安だったが、高さ調節用のスポンジを適当に薄いやつを付けたら普通に収まった。

なんだかストラト感が出てカスタムベースみが出た。テンション上がる。

さて音の方は?

フィンガーピッキングで比較

しばらく弾いてみたら割と変わったなと感じた。弾き手的には結構ハイが出てきた感じがある。

録音方法はベースからPreSonusのTUBE PreV2(プリアンプ)を介してオーディオIFに接続。DAWのFXチャンネルでコンプレッサーを薄くかけてある。そして録音条件・レベルをできるだけ同じに近づけた。

最初FenderPU→0:28秒からDelanoPU

FE/M2の見た目がミュージックマンスティングレイっぽいこともあり、想像できるのはハイが強い音だったが実際ちょっとハイが出てくるようになったが、以前より上品な感じがする。

FenderPUよりもお上品な音になっている。パンチのある見た目からはあまり想像できなかった。

どちらが良いかと聞かれるとなんともいえない。1人で弾いてるとFenderPUの方が楽しいがバンドで弾くとDelanoの方が抜けてくる。

ピック弾きで比較

最初FenderPU→0:21秒からDelanoPU

ピック弾きをするローミッドが薄くなりがちだが、Delanoにすると更にローが薄くなった気がする。

輪郭が明確になった分バンドで鳴らしてみると合うかもしれないが、FenderPUの方がいい気がする。

スラップで比較

最初FenderPU→0:19秒からDelanoPU

Delanoの方がモダンな雰囲気がしている。プレベでサムピングしたときのモコモコ感を残しつつ、プルではジャズベ的なパキパキ感が少し出た。ちょっとお上品な雰囲気で。

どっちがお好み?

今回PU交換したことによる気づきは、FenderMexicoのPlayer Seriesピックアップはかなり優秀だというところか。

ギターでもテレキャスは同じくPlayer Seriesを持っているが、フロントの音がすごく良い。フジゲンのNeo Classicより粗削り感とクリスピーな感じがあって断然好きだ。

今回のデラノFEM2の場合はぶっちゃけ交換しない方が良い音がするという人もいるだろう。

しかし気分転換としては結構いい。見た目もドノーマルよりは玄人っぽく見える気がする。なんか白くてレゴブロックみたいでかわいいし。

結構気に入っているのでしばらく使ってみようと思う。

追記

結局交換したまま11か月ほど使ったが、なぜかD線(2弦)の音だけ引っ込んでしまう症状が出てしまったのでしぶしぶ元のFenderPUに戻した。おそらく高さ調整に使ってた適当なスポンジがへたったのが原因と思うが。

PU交換初心者なのでテキトーに替えてたが、PU買うついでに高さ調節用の硬いスポンジも忘れずに用意することをお勧めする。

しかしコントロール部分を全部交換してからFenderPUで弾くとなんだか前よりクリアーな音になった気がするからし、これでいいかと思っている。

ついでにピックガードもアルミ製のやつにしたが、なんか音もカッコよくなった気がする。

録音はまた後日・・・